プラハにおけるゴシック

ゴシック様式建築はチェコの建築の歴史において重要な役割を果たしました。この様式は、初期ゴシック、ゴシック最盛期、後期ゴシックの三期に分けることができます。代表的な建築家としてはペトル・パルレージュとベネディクト・レイトが挙げられます。

一番ゴシック様式として典型的な建築物は聖ヴィート大聖堂で、若かりしペトル・パルレージュが他では見られない新案を盛り込みました。

聖ヴィート大聖堂の最初の設計者であるアラッスのマティアーシュの死後、1356年にプラハへ来たペトル・パルレージュはこのプラハ城内にある大聖堂の建築を進めました。パルレージュはフランスの光線状ゴシック様式を採用しつつ、さらに独自の方法でそれを発展させました。

ペトル・パルレージュの工房は建築と彫刻芸術における後期ゴシック様式に関して、欠かすことのできない重要な役割を果たしました。この優れた工房の作品としては、カレル橋や旧市街橋塔も挙げられます。

神聖ローマ帝国皇帝カレル四世の時代（1355年－1378年）、プラハは経済的にも政治的にも、そして文化に関しても素晴らしい発展を遂げました。それは皇帝自ら着手した、今日でも印象強いゴシック建築にも見てとれます。当時プラハでは他では見られない建築文化が開花し、新市街や旧市街、小地区で数々の教会が建てられました。