建築
プラハ
1910-1914
チェコのキュービズムは1911年から1914年というとても短い期間に発展しました。チェコでのキュービズムが芸術や建築に与えた影響の大きさは他のヨーロッパの国々では類を見ないほどです。第一次世界大戦前、プラハはとても重要な前衛芸術の中心でした。そしてフランス芸術に影響を受けたチェコの芸術家たちはプラハで独自の新しい芸術の流れを生み出しました。
チェコにおけるキュービズムの独自性は美術作品から建築へ影響が及んだことにあるでしょう。キュービズム様式の建築物は、世界中他のどこを探しても見つかりません。もっと象徴的なチェコ・キュービズム建築は建築家ヨゼフ・ゴチャールによって設計され、1911年から1912年の間に建築された、市民会館ウ・チェルネー・マトキ・ボジーです。
チェコ・キュービズムはとても短期間で終わってしまいましたが、その後チェコ芸術界に多大な影響を及ぼしました。オーソドックスなキュービズムの造形は独特のキュービズムと表現主義の統合に変わり、いわゆるKuboexpresionismus(クボエクスプレッシオニズム)が生み出されました。この芸術主義の作品は主にグラフィックデザイン、ポスター、出版物などに見られます。建築においてはその後、ロンドキュービズムもしくはチェコ・アールデコとも呼ばれる、円形キュービズムが生まれ、1918年以降のチェコにおける建築様式デコレーション主義の典型的様式となりました。